「五星大飯店」最終話のマモ
見事バトラー試験に合格したユーロンは、全国接客コンテストに、万乗ホテル代表として出場するメンバーに選ばれます。
「よし、じゃサインを」
「あの方は、少し気難しいので、お待たせしないように」
きびきびと指図するマモユーロンの、ちょっと低めのボイスは、ほんとに、自信と頼もしさを感じさせてきます。
ユエと喋るマモユーロンは、ほんとに肉親と喋っているような優しさと、打ち解けた柔らかさと親しみを感じさせてきて、聴いているだけで、心が和みます。
「もちろんさ、ためらう理由なんてないよ」
「心が決まってないの ? ? 」
ボストンへの研修を勧められているユエは、ユーロンと離れる決心が出来ず、行く事をためらっているのですが、ユーロンは行くべきだと即答。優しさ全開のマモボイスで、ユエにとっては残酷な言葉を、こんな風にあったかいボイスで即答されると、なんか、ユエに同情したくなってしまいます。
次に担当するVIPって、あのお嬢様じゃないのか、とユエに訊かれ、一瞬躊躇したように「・・違うよ」と、苦虫を噛み潰したような言い方で答えるマモユーロン。こういう言い方で切り返せるマモのお芝居、ほんとにドキッとします。
「失った物は、もう戻らない」
「約束を破ったことで、信頼を失ってしまった」
苦しそうに、辛そうにそういうマモユーロンの言葉が、聴いてて切ないです。
コンテストでユーロンは、恋人の為に自分の命を犠牲にした男の話しをするのですが、マモボイスで語られたその話しは、なんかほんとに自分がその話しを聴かされているかのような錯覚に陥ってしまうくらい、ユーロンが、その話しで伝えようとする、真っ直ぐで、誠実な想いがそのまま伝わってきて、涙が出そうになってしまいました。
宮野真守という人の発するセリフには、お芝居とは思えないような、説得力があるんですよね。それが、マモがセリフに込めてくる、想いの凄さなんだって、感じる度にいつも思います。
そして、ユーロンは、見事予選で優勝。銀海地区の代表として、全国大会への出場を手に入れます。優勝者への花束を持ってきたのは、なんと、今は成功してスターになったトウトウでした。
ここからのマモユーロンのお芝居は、圧巻でした。トウトウからの質問に答える形を取りながら、その言葉に込めてくる気持ちは、トウトウへの想いに溢れていて、
「幸せは、真実を貫きながら、自分の力で掴みたい」
「真実こそ、僕の信念です」
一言一言かみ締めるように、トウトウに想いが届けと言わんばかりに、力強く、しっかりとそう告げるマモユーロン。切ないまでの想いに溢れていて、聴いているだけで、胸が苦しくなってきます。
「偽りの幸せは、美しくても、所詮偽りです」
「どんなに平凡だとしても、真の幸せを、僕は追い求めます」
キムとの事を偽りの幸せに置き換え、トウトウへの愛を、真の幸せに置き換え、そう答えるマモユーロン。口にする言葉と、心の中の想いの同時進行を、こんな風に見事に聴かせて来るマモのセリフの凄さに、ただただ唖然、そして感動。
「まだ理想 (トウトウ) を、追い求めています」
震える声で、溢れる想いのありったけを込めて、そうトウトウに答えるマモユーロン。
授賞式の後、必死にトウトウの姿を探し、エレベーターに乗り込むトウトウの姿を見つけ、閉まる扉をこじ開け、ありったけの想いでトウトウを抱きしめるユーロン。そして、トウトウも、そんなユーロンの想いに答えるのでした。
ユエは、ユーロンへの想いを諦め、ボストンに行く事を決意。アーボンは、いつまでもトウトウを諦めないとユエに告げます。
ここでいきなりEDに突入してしまって、一瞬まだ続くのかなって思ってしまったのですが、やっぱり今回が最終回でした。まぁ、これまでも、なんか話しの流れが唐突に飛んだりしてたので、やっぱりちゃんと見るならDVDを見るっきゃないって感じでしょうか。
日替わり放送で、なんだかあっと言う間に終わってしまったけど、等身大で、リアルな役のマモボイスで、毎回毎回、何気ないセリフに対しても、異常にドキドキしながら楽しめた、マモ演じるパン・ユーロンでした。
3人の女性から想われるという、恋愛ものというのも新鮮で、おかげで、溶けちゃいそうな位甘々のマモボイスも聴けて、最高でした。いやぁ~、トウトウとの、あのベタな甘々なやり取りは、これから、そう無いかもって思うと貴重すぎです。
もちろん、マモ演じる、お金のせいでがんじがらめになっていくユーロンの苦悩は、見ていて苦しくなるくらい見事だったし、バトラーとして、段々と自信とカンロクを身に付けていく成長を見るのも楽しかった。
ホラーテイストで描かれている企業の陰謀や、ホテル業の裏側みたいなものも見れて、作品としても、なかなか興味深いものがありました。
でも、何より、等身大の、柔らかくて、あったかくて、優しくて、甘いマモボイスで、普通のセリフを喋る役が聴けて、最高でした。こういうトーンや喋りの役が、また見てみたいです。
いつも、一つの役を生きる度に、いろんな感動を残してくれるマモに、本当に、心から感謝です。



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